Telefónica-Dakar 2004 発表

情報提供:パリダカ日本事務局

パリダカ25周年を記念してエジプトの紅海の海岸がゴールというかつて通ったことのないコースで、テレフォニカ・ダカール2003が成功裡に終った。そして、2004年大会には伝統的なパリダカに戻るべく、クラシックなコースがとられる。パリダカのスピリッツに基づき、新しいコースの年とクラシックコースの年と交互にということだが、次の大会では、フランスをスタート、スペイン、モロッコ、モーリタニア、マリを通過して、ラックローズがゴールということになる。大会の常連にとっては充分に知られている地域だが、その美しさ、豊かさ、地形のバラエティにおいて際立っており、何度訪れても感動、感激させられる。ドライバーらが全力をもって挑むピストや砂漠、それが、ピュアな伝統的パリダカだ。

この原点に戻るということに関しては、近代化、革新化と相対するような危惧があるが、同時に競技のスピリッツを重要視し、競技者らにたえず感動をもたらすようなコースを提供したいとする主催者の熱望を裏付けるものでもある。パリダカはレースやスポーツ性の更新、壮大な野生大陸アフリカの中でのユニークなヒューマン体験の上に立って生きる機会だということを思い起こして欲しい。この途方もないスケールのアドベンチャーレースに参加するアマチュアは、レース中パリダカのスターやリーダーらと共に走る。ずーっと憧れつづけたパリダカへの夢が、そうしたパリダカのヒーロー達と共に走ることで、自分を乗り越えあらゆることに立ち向かう勇気となることだろう。毎年たくさんのアマチュアがパリダカに参加してくる所以もそこにあるにちがいない。
競技性の面で、我々主催者はオート部門のタイヤの自動減圧システムの禁止やモト部門のスタート順位についてなど、幾つかの新規なプロジェクトを検討中で、正式なものが10月に発表される。
ともあれ、先走りはよそう! これらの新規策については話がまとまり次第お知らせできるだろう。我々一同全力を尽くした2003年大会の成果をもってしても、誇りをもって新しく参加する競技者らをパリダカというレジェンドに迎えることができると信じるものである。
                                                      ユベール・オリオール
以下:一部抜粋

コース

コースは2004年1月1日にフランスをスタート、スペインを通過して1月3日にモロッコ行きのフェリーに乗船。
アフリカでは、まずモロッコの壮大なスケールですばらしい景観の中のピスト走行しながら、アフリカンレースの足慣らし。そしてゴールのダカールまで次々と自然の難関、障害物が競技者らに立ちはだかる。モーリタニアでは非常にデリケートなナビが求められる砂丘走行や、乗り越えるのが非常に困難な連なる砂丘群。マリではサヘル特有の数知れず分岐している細いピストで、ドライバーの腕の見せ所だ。最後、ラック・ローズのゴールまで、セネガルのサバンナの中を走り抜ける。
テレフォニカ・ダカール2004では、2003年大会より距離が長く、砂丘越え、ナビコースが多くなる。従って、競技者にとって、アマチュアは特に、忍耐性がレースの大きな要因となる。遠く行かんとする者は馬をいたわるとことわざにあるとおり、余力を保つことだ。
* 1月1日 フランススタート、 プロローグ
* 1月2日 フランスで第1SS
* 1月3日 スペインで第2SS、モロッコへのフェリーに乗船
* アフリカでは4カ国通過 :モロッコ、モーリタニア、マリ、セネガル
* 全部で16SS(ヨーロッパで2SS,アフリカで14SS)
* マラソンステージ2回
* 休息日 1日

レギュレーション

パリダカとしてのハイレベルな競技性をあくまでキープ
 我々主催者は競技の規則について、ハイレベルなモータースポーツとしての競技性を維持すべく、大会の特性を尊重しつつ、かつ業界がより高度なパフォーマンスを求めて改造してくる競技車の技術の進歩に会わせて年々規定を見直している。
 下記は、一段と高い安全性、アマチュアとプロ競技者との均整、よりわかり易い規則を追求した、2004年大会のレギュレーションのガイドラインである。
 新レギュレーションは、設定にあたって主な参加チームらとの意見交換が行われ、その後最終的なテキストが決定されて6月末に発行になる。

モト部門

カテゴリー

* 大型シリンダーのスピードを制限するため、450cm3以上のシリンダーを持つ2輪はエアー・リストリクターの装備が義務付けられる。
* カテゴリー、メーカー、グループの区分けが再評価され、クラス分けが以下のようになる。
グループ1 :プロダクション部門
 クラス1-1 0〜250 cm3
 クラス1-2 251〜450 cm3
 クラス1-3 450 cm3 以上
グループ2 :スーパープロダクション部門
 クラス2-1 0〜250 cm3
 クラス2-2 251〜450 cm3
 クラス2-3 450 cm3 以上
新しい450 cm3以上のクラスに対し、ダカールのゴールでキャッシュによる特別賞が用意される。

スタート順位

 2輪のレースが一段とはらはらどきどきおもしろくなるよう、主催者はスタート順位のルールを検討中。例えば、アフリカでの第1SSのスタート順は、例年なら前SSの成績順だが、今大会ではトップ3者がスタートの順番を自由にチョイスでき、毎晩ブリーフィングの際に順位選択があるといった方法で、他の競技者のスタート順に関しては、トップ3走者が選んだ順番以外は、以前のルール通りになるというような方法になるかもしれない。

2004年大会の改善策

電 話
既に前大会でほとんどの競技者が電話を携帯していた。トラブルがあった時に主催者らとコミュニケーションをとり易くし、いっそうの安全を図るために電話の携帯が義務付けられる。

マラソンステージ

前大会同様、アシスタントできないマラソンステージが2回行われる。また、現場の状況によってはパルクフェルメ下に置かれることも有りうる。
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